大学広報ご担当者様におかれましては、大学運営において受験生やその保護者に認知拡大をして、オープンキャンパスへの集客や資料請求数を増やし、いかに受験生の獲得できるか至上命題になっていると思われます。受験生に知られていなくては、志望校の候補にはなりませんよね。
私立大学ですと1回の受験料が約3万5,000円です。一説によると某マンモス大学では、受験料収入だけで年30億円にも上るそうです。大学経営にとってはなかなか見逃せない数字なのではないでしょうか。
そういった中で「WEB広告の効果的な活用方法とは?」「オープンキャンパスの集客を増やすにはどうしたらいい?」など大学の宣伝広報活動に試行錯誤されているご担当者様も多いのではないでしょうか?
ここでは、大学広報ご担当者様向けセミナーも行うなどWEB業界で15年以上のキャリアがあり、文系女子大や理系工業大学への解析レポート作成実績のあるWEBコンサルタントが大学のWEB戦略について解説します。オープンキャンパスの集客や志願者獲得にお悩みの大学広報ご担当者様の参考になれば幸いです。
大学の広告戦略に関して、考えることが2つあります。それは、どんな広告媒体を活用するか、そして、広告クリエイティブ企画考案です。
まずは、ターゲットとなる想定される受験生がどんな媒体を見ているかを考える必要があります。オシャレでかっこいいクリエイティブを制作できたとしても受験生に見られていなかったら意味がありませんね。
ダイレクトマーケティングの権威であるエド・バーネット氏は、マーケティングが成功するか否かに関わることがらとして、正しいターゲットにアプローチできているかどうかが40%、商品の魅力が40%、デザインやコピーなどクリエイティブの影響が20%になるという説を提唱しています。
この説からもデザインやコピーのクリエイティブよりもターゲットへのアプローチが重要だということが分かりますね。
これまで大学の広告宣伝や広報と言いますと、新聞や受験生向け雑誌・フリーペーパー、電車内の中吊り広告やデジタルサイネージが主だったとか思います。2010年代中頃まで、大学の広報宣伝ご担当者様は、力のある広告代理店からはこのような広告の提案を受けていたことと思います。
しかし、電通が発表した「2019年 日本の広告費」の調査レポートで事態が一変します。インターネット広告費が2兆円を超え、テレビ広告費を超える第一位の媒体と発表されました。一般企業においては、「広告効果がよく分からない」「広告効果計測ができない」旧来の広告より「細かくターゲティングできる」「定量的な計測が可能」なインターネット広告の活用が進んでいることが伺えます。
旧来の広告ばかりに依存したままでは、受験生を確保できなくなる時代が来ていると言えるでしょう。そういった中で、受験生へのアプローチ(露出)や資料請求の獲得といった目的の有効手段としてインターネット広告が欠かせません。
ここでは、WEB業界15年以上のキャリアから大学のWEB広告戦略をご提案します。
ここでは、WEB広告の種類をいくつかご紹介します。
キーワードを指定してテキストで広告出稿ができます。しかしながら、知名度がまだあまりない大学ではキーワードとして検索されることが少ないかもしれません。
その場合、受験や志望校選びに関するキーワードや、競合校の名前で出稿する方法があります。
Yahoo!やGoogleの提携ネットワークサイトに広告を表示させます。例えば、Yahoo!であれば、Yahoo!ニュースや知恵袋等がネットワークサイトとなり、広告配信することができます。
引用:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1168138266
このようなYahoo!やGoogleのネットワークサイトは、ネット上に無数に存在しています。リスティング広告(検索連動型広告)と違い、まだ御校のことを知らない潜在層にアプローチし、認知拡大の目的で配信できるのがポイントです。
特におすすめするポイントが、年齢、性別、地域をターゲティングできるところです。このようなセグメント設定により、受験生や浪人生に無駄なくアプローチできます。
グーグル広告の場合、18歳未満には配信できませんが、ヤフー広告の場合、高校3年生や浪人生である年齢の18歳〜19歳にセグメントして配信できるところがポイントです。
男女でセグメントができます。共学の場合は、特に設定の必要がないと思いますが、女子大学であれば、女性のみに配信が可能です。
地元密着型の大学であれば、在校生が多い地域、全国型の大学であれば、全国を指定にすることが可能です。
デイスプレイ広告はテキスト形式、画像形式、テキストと画像を使ったレスポンシブ形式で配信することができます。
認知拡大が目的ですので、テキストでも画像でも大学名は当然いれた方が良いです。
ディスプレイ広告の中で、リターゲティング広告という広告があります。リターゲティング広告は、一度サイトに訪れたユーザーをターゲティングし、広告配信することで再訪を促すものになります。
総称としてリターゲティング広告というのですが、Yahoo!広告ではリターゲティング広告と呼び、Google広告ではリマーケティング広告というサービス名になります。
ザイオンスの法則によると、人と人は接触回数が増えるたびに好意や親近感を抱くと言います。
WEB広告もこれは同様で目に触れる回数が増えるたびに、興味が高まっていきます。広告接触回数が増えることで、徐々に受験生の関心を集めることができます。
数あるWEB広告の中でも、特に今一番注目されているのがYouTube動画広告です。趣味関心でターゲティングできるのはもちろんですが、受験生の獲得においては、カスタムアフィニティ機能を使えば、競合校の名前で検索した人に広告動画を視聴してもらうことができます。
希望の大学には届かなかった受験生の候補として、入学を検討してもらうなどの活用ができます。YouTube動画広告に関しては、大学専門の広告代理店の中でも対応しているところが少なく、私どもではいち早くサービスを開始しました。
YouTube広告は、他社でも活用事例がまだ少なく、よくわからないからと手を出さないところも多いのですが、その分広告媒体としてのポテンシャルはとても高いので、他大学に先駆けて取り組むことができるかどうかが今後の学生募集の勝負の決め手になってきます。
一度配信がスタートすれば、広告管理画面に何人にリーチできたかやその内何件資料請求につながったか等数字で結果が表示されるので、私どもではこの数字を元に検証し改善を重ねていきます。下記広告クリエイティブのサンプルを紹介します。
位置情報データを活用し、月間約6,000万台分のデバイスにジオターゲティング広告を配信することが可能です。ジオターゲティング広告も私どもで取り扱いしています。
指定偏差値帯の高校所在地に広告配信を行うことで、志願者の質向上を図ります。
指定の沿線や駅を利用している高校生に対して広告配信を行うことで、効率的に志願者数UPを図ります。
競合大学のオープンキャンパスに来訪している高校生や親御様に広告配信を行うことで、併願志願者数UPを図ります。
集客については、上記の通りご説明させていただきました。それでは、次にどのようなコンテンツが必要かについてお伝えしたいと思います。
大学のホームページにはどのようなコンテンツを載せたら良いか分からないというご担当者様もいらっしゃるかと思います。これについては、どのぐらいの難易度の大学かにもよると思いますが、ここでは偏差値35.0〜47.5を想定して考えたいと思います。このぐらいの受験生であれば、学力が志望校に届かなくて不本意で入学する生徒も多いことと思います。
ありがちな失敗として、あることないこと良いところばかり伝えようとしまっているケースです。改築したキレイな設備だけを見せて、古汚いところを意図的に載せなかったり、資格講座があるものの合格する人が少なかったり。
広報ご担当者様であれば、離学率は気になるところではあると思います。良いところだけを見て、いざ入学してみると現実は違ったとなると、やはり退学を考える要因となってしまうことでしょう。
受験生が気にするのは、@学生生活が充実するかどうかということとA卒業後どのような進路をたどるのかというところです。
私は普段、WEBマーケティングのコンサルタントをしていますが、クライアントに必ず提案するのが、ホームページに顧客の声を載せるということです。サービス業などでは顧客の声を載せることで売り上げが300〜600%になった事例があります。
というのも、新規見込み客がサイトに訪れて購入するかどうか迷った時、自分よりも前に利用した人の感想を参考に買うかどうかの判断をするということがあるからです。
大学に当てはめて考えると、この「顧客の声」にあたるのが、「在学生の様子」や「卒業生の進路状況」です。
在学生の勉強やクラブ活動、その他、アルバイトの状況など在学生の様子が分かったり、卒業生が有名企業に就職した、研究で学外でも表彰されたという情報があれば、「自分と同じように不本意入学の人でも努力すれば良い成果を残せる」と希望を持ち、この大学で頑張りたいと気持ちを持ち直すことにもつながるでしょう。
大学のホームページでは、在学生や優秀な卒業生のインタビューを掲載すると効果的です。卒業生には、連絡を取って取材するのも良いでしょう。
任意のあるキーワードと一緒によく検索されるキーワードのことをサジェストワードと呼びます。
例えば、某大学の大学名のサジェストワードは、調べると下記のようになっていました。
・「○○大学 恥ずかしい」
・「○○大学 やばい」
・「○○大学 頭悪い」
検索結果に表示されたQ&Aのサイトには、「○○大学に通うのですが、人に言うのが恥ずかしいです。」「浪人しても○○大学にしか受からなかったなんてやばいですよね。」などとネガティブな投稿が表示されてしまいます。これはある程度は仕方のないことかもしれません。
解決策としては、これらの検索キーワードに対して、大学のホームページを上位表示させてしまうことです。
例えば、在学生にインタビューして「正直、不本意入学だったので入学した当初は大学名を人に言うのが恥ずかしかったです。しかし、入学前から興味のあった○○について勉学に打ち込み、今では人一倍詳しくなりました。そして、あこがれだった○○業界に内定が決まりました。」などのようなコンテンツを作ると良いかもしれません。
また、期待を込めて「○○大学 楽しい」と検索する人もいるので、純粋に上位の志望で入学した在学生にインタビューしたコンテンツも作ってSEO対策すると良いでしょう。
このようにネガティブなサジェストワードを全部調べて、大学のサイトのコンテンツにしてしまって評判をアップロードしていくといったことが大学ホームページのSEO対策では必要になってきます。
Fランク大学のおもしろい広告がSNSでバズったりしていますが、受験生に関係のない一般の人にバズってもあまり意味がありません。仮に受験生に届いていたとしても受験したい気持ちになるかどうかというのは、別問題。「受験生を獲得し入学してもらう」という目的からは少しズレています。広告を行って実際に学生募集につながったかどうかWEBサイトの効果検証は必須となります。
※「Fランク大学」という表記に関しましては、SEO対策上必要になり使っているキーワードになります。特定の大学やその在学生を貶めたり、不快にする意図はございませんので、悪しからずご理解ご了承のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
私は、WEB業界で15年以上の経験を経て2019年4月に独立しました。独立した一つの理由としまして、大学のWEB集客のサポートができたらという思いがありました。
WEB業界における豊富な経験のもと、大学広報ご担当者様のデジタルマーケティングのブレーンになっていけたらと考えております。
etc…
・WEB広報の全容を理解するのに伴走してもらいたい。
・広告を打つだけでなく費用対効果の検証までサポートしてもらいたい。
・紙媒体や交通広告で、効果が頭打ちになっておりWEBに注力したい。
・WEB手法は難しいからとりあえず従来の紙媒体の手法を続けたい。
・今までの広報の仕方で十分に学生募集が成功している。
・都市部の有名大学なので、学生確保に困っていない。
学生募集やオープンキャンパスに備えて、WEBサイトの打ち出し方のポイントやWEB広告戦略について学びたいというご担当者向けにオンラインセミナーを開催しております。詳しくは、下記からお申し込みください。
4月に初めて広報担当者になり、効果的な大学広報についてヒントが得られたらと思って受講しました。漠然とハードルが高いイメージを持っておりましたが、キーワード対策をすることで、効果的な広報に繋がるのではないかと思いました。
(国立大学 企画総務課 O・A 様)
はい、もちろん可能でございます。WEB広告は、エリアを絞ってターゲティングすることができます。それに対して訴求力の高いクリエイティブをご提案させていただきます。
広告は出すことが目的ではなくそれがどのような効果に繋がるかが1番大切と考えます。テレビCMでは費用対効果がどうなのかという意見もある中、私どもでは、WEB広告を提案し、数値として検証するノウハウを持っているのが強みと考えています。ぜひ、一度ご相談ください。
カリフォルニア大学の名学長と言われたクラーク・カー氏は「大学を改革するのは、墓場の移転と同じだ。内発的な力に頼ることはできない」との名言を残しています。大学内部だけでは、なかなかうまく進まないことでも外部の知見を取り入れることでスムーズに事が進む時もあります。
私どもは企業への豊富なコンサルティング実績の他、実際に大学WEBサイト(文系女子大・理系工業大学 etc…)の解析レポート作成やヒューリスティック分析(専門家診断)をこれまでに経験してきた数少ないWEBコンサルタントだと思っております。
今は学生募集に苦戦している大学であったとしても、WEB広告戦略次第では、今後生まれ変われる可能性を秘めています。外部パートナーとして、お役に立てるようでしたら幸いでございます。ぜひ、お問い合わせください。